バレリーナ?
2017年のカウントダウンがはじまっている?中
課題とされていた”PANIGALE足着き問題”を攻略すべく仕事の合間に
コツコツ作業。
明日のモニターロングラン前に、店のデモ車を改装。
アエラのロアリンクで車高下げ。これだけでもかなり下がる。
他にも、逆チェンジからノーマルの正チェンジに戻したり、操作系の微調整。
そして、ついに完成したのでノーマルと比較。(常連さんに協力してもらい撮影)
リアから見ると、シートカウル上端ですでに差がわかる。
右が車高を下げたデモ車。
そして、いよいよまたがって比較。モデルの身長は164㎝。
まずは、お尻をずらして片足の足着き。
ノーマルはかかとは浮く。
車高下げのデモ車はかかとまでべったり。
そして両足を出した場合。
ノーマルはパニガーレではなくバレリーナ状態。(>▽<;;
明日は156㎝の本命の方にロングランレポートを実施!
結果はいかに?!
プロトタイプ
お客さんのリクエストに応えるべく店長が始動した。
最近のバイクはお尻上がりの傾向が強く、足着きが悪い。
とくにドゥカティはコーナーリングを追及しているので
前下がりの、後ろ上がり。
カッコはいいが足着きに困る方は最大の課題。
今回のお題は身長156㎝。素材はPANIGALE。
軽くて、細いので、もう少しだけ車高が下がれば行ける。
PANIGALEはリアサスペンションも車高調整もできたり
アエラから車高下げロッドも発売されているが根本的に
もっと下げる必要がある。
店長十八番の”シートを取っ払い!”はかなり下がる。(; ̄ー ̄A
さがっても、このまんまとはいかない。
まずは本当に下がるか検証しなくてはならないので
ウレタン部分を取っ払う。
実際に週末モニター走行もしてもらうため、これにカバーを
かけて仕上げたいが凸凹過ぎ。
店長Hobbyテクでスポンジをチョキチョキ!
(SHORAIバッテリーについてくる隙間うめのスポンジのあまり)
段の低いところを補い、後はカバーを張ってプロトタイプ1号の完成。
この状態とシートを取った状態で不思議と足着きは変わらない。
もちろんノーマルとでは大違い。
後ろにあるPANIGALEの見え方が全然違う。
・スポンジのある状態
点火系
寒くなったからなのか、店長を困らせたいのか
さっきまで普通に走ってたのに急にエンジンが止まる、かからなくなる、
加速不良など原因不明な車輌が次々入庫。
どれも、さっきまで普通だったっていうのが厄介。
しかも、常時症状が出ない。普通なときは全く問題ない。
だから、試乗に行って現象を再現しなくてはならずまたそこで時間を要する。
(カウルを外したまま走れない車輌はまた戻作業も(>▽<;;)
通常はエンジンがかからない場合は、というかガソリンで動く乗るものは皆
必ず必要なものが3つある。
・良い火花
・良い混合気
・良い圧縮
どれか一つ足りなくてもエンジンはかからない。
ただ微妙なのは、弱い火花や弱い圧縮でもかかってしまったり、
エンジンの温度や外気温などの環境でも症状が左右されたりする。
走行距離が少なければ、圧縮の可能性はあまりなく大体は点火か燃料系と
探偵のように絞り込んでいく。
3つのうちのどれか絞れても関連するパーツはたくさんある。主なものは
点火系はスパークプラグ・プラグコード・イグニッションコイル・コンピューター。
燃料系はキャブレターまたはインジェクション・ガソリンコック・フューエルポンプ。
圧縮にかかわるものはエンジン本体。 バルブ周り・ピストンおよびピストンリング。
しかし、インジェクションなどで電源を供給する配線が断線していたり
関連するリレーが不良など燃料系統なのに電装径が悪い場合もあるので
原因追及に遠回りすることもある。
それでも、すぐに解決する方法がある。( ̄ー+ ̄)
ニュータイプの感?ではなく(ちょっとはある)長年の過去経験から
解決策を引き出す!
これもなかなか過去の事例に該当しないことも多いので、情報収集も。
故障の診断はしっかり原因をつかまないと必ず再発する。
もともと時間のかかる故障診断だが、PANIGALEのプラグ周りの整備はストレスが溜まってくる。
明日の忘年会で発散か?
2トン
今日は整備主任講習の技術編があり千葉運輸支局近くの教育センターまで。
例のごとく、国産4メーカー主体の講習でホンダ・スズキ編とヤマハ・カワサキ編
なので外車に関しては全く触れない。
昨年はヤマハ・カワサキ編だったので今年はホンダ・スズキ編をチョイス。
こういう講習はNEWモデルの新機構や電子制御ばかりで
現時点であまりすぐ使う情報ではないことが多いので
両刀使い?(保険の勉強?)(; ̄ー ̄A
まずはスズキ編から。最新のGSX-R1000をベースに講習が始まった。
しかし始まるや否や何やら興味深い話が耳に入ってきた。
普通に聞いていたらニューモデルの商品説明なのだが普段の整備と
照らし合わせながら聞いていると色々と気になるフレーズが出てきた。
そして休憩時間にそこで出たというか普段から気になっていた
マニュアルに答えのない普通の人が疑問に思わないようなマニアックな
質問すると想像以上に回答が返ってきた。
(いつもはピットでイッキュウさんとそんな会話が日常行われている)
講習をしてくれるのはメーカーのサービスセンター(の中の教育部?)から
来ている人なのだが、あまりにも詳しいので開発の人かと思う位だった。
現場サイドではメーカーの想定外のことが起きていて、マニュアルや診断器でさえ
解決できないことは多々ある。ユーザーと直接接し、バイクを直接扱っている
我々バイク屋のほうが早く実際の情報を把握するので、対策や解決策が正しいのか
見えてこないこともある。
サービスセンターはメーカーなのである程度の情報は得られるが
そこから先は情報収集に努力しているとのことで今回の(変な?)質問にも
ちゃんとした回答をしてくれた。
ちょっとした疑問でもしっかりとした回答を得られることで
より精度の高い仕事が出来て、さらにもっと完成度を上げることが出来る。
メーカーは違えどもバイクに対する情熱を感じた。
強い味方が増えた感じでモチベーションが上がるような講習会になった。
ピストンとコンロッドのジョイントの役目をするピストンピンには
理論上?2トンほどの力がかかってるっていう興味深い話で
サボる予定が釣られた (-“-;A …
(そんな、あなたも「2トン」に釣られて読んでませんか?)
追伸
そんな店長に釣られて忘年会?(という名の飲み会?)
16日土曜(都賀駅周辺)
第一部 17:00~
第二部 19:00~
(詳しくは(はじまる前に)お店まで)