対策
今日は雨が上がったので中古車とテントをようやく洗うことが出来た。
しかし、再び雨が降り始めた。
どうやら月曜まで雨が続くようなので週末はツーリング日和ではないが
ピット的には作業日和?(; ̄ー ̄A
予報でも台風を警戒するよう呼びかけているので
事前に防災対策をして備えましょう。
もちろん、バイクも雨・風対策をしましょう。
普通のタンクは、給油口から手動ポンプで中のガソリンが抜けるが
MULTISTRADAはシートの下までタンクなので手動ポンプが届かず
外して水を抜くがデカくてバイクから外すのも大変 (@Д@;
よくこんなにデカいものを作ったというかOKが出たというか
梱包するのも大変?
雨で冠水したり、風でバイクを倒したりしないよう
十分な対策を。
外に止めている方は一時的にタンクキャップとアップマフラーの
バイクはサイレンサー出口にガムテープを貼っておくだけでも
雨対策になります。バイクカバーは下から風にあおられないよう
いつも以上に紐やロープなどでカバーがバタバタ言わないくらい
縛っておきましょう。
現場
急にグッと冷え込んできた。
明日から3連休でお出掛けの予定をしている人も
来週のmotoGP日本GPに行く人も着ていくものに悩む陽気。
バイクも季節の変わり目は、いろいろと調子を崩しやすいので
事前に点検やメンテナンスをしましょ~
イベントに間に合うよう急ピッチで作業が進むバイクたち。
現行の車輌にくらべると格段に整備性がいいSS1000DS。
タンクも簡単にリフト。バッテリーやエアクリーナーの整備がすぐ出来る。
バッテリーを外すのは結構時間のかかるMONSTER1100。
前のモデルはSS同様タンクをリフトすれば出来たのだが
1100(796/696)は色んなパーツを外さないとバッテリーまで
たどり着かない。
追突されたの!?っていうくらいエビゾリ?
タンデム部が腰の高さくらいあるストリートファイター。
今はいろいろ規制があって余計なものくっつけなきゃいけないので
収納スペースや整備性が犠牲になるのはわかるがもう少しなんとか
なるような気がする。
納車整備
ライテックの中古車は15か月保証。
そのために出来ることを納車整備できっちりやる。
一般的にはガソリン入れて、エンジンオイル交換して、
バッテリー充電して、空気圧見て、チェーン調整くらいだろうか?
前の所有者がしっかりメンテナンスしていればそれでも走るだろう。
しかし、そのバイクでサーキット全開走行は出来るだろうか?
全ての人がサーキットに行くわけではないがライテックでは
そんなハードな走行も踏まえて、バイクの持っているパフォーマンスを
しっかり発揮できるよう整備すると15か月保証はちゃんとクリアできる。
販売した時の距離や年式で劣化に差が出るため現在は15か月としているが
新車と同じ24か月保証も出来なくはない。
12ヶ月点検+油脂類交換+ドカ特有の整備。
それに加え、メカニックの経験と腕が見せ所の整備が
バイクの良し悪しを決める。
レリーズからのオイル漏れが多いのだが、ロッド側からのオイル滲みも多い。
クラッチオイルタンクのオイルの減少もなく、ロッドを抜いたら
滲んできたオイルがロッド手前まで来ていたのでロッドOリングの交換。
(このOリングは消耗品と思っていたほうがいい。常時在庫中)
全てオイルや汚れを落とし組み直す。
きれいにしておけば、次回何かあった時も的確な診断ができる。
このような症状で入庫する車輌も多く、聞くと購入して1週間とか
間もない車輌が多いのが現実。
増し締めも、ほとんどのボルトに工具を当てる。
メーカー製造時から外していないところはあまり緩むことはないが
人がいじったところは逆に緩んでいることは多い。
【ライテックで点検時に結構緩んでいるうれしくないベスト3】
・916シリーズ ハブセンターナット
ホイール側は見やすいので気にかけられるがスプロケット側は
リアスタンドをかける側なので点検でも見落としがち。
10台中8台は結構な、ゆるさで緩んでる。(構造的に定期的な締め付けが必要)
・全車サイドスタンドホルダボルト
年式の経つモデルは車種関係なく多い。スタンドを上げたときに
パタンとしっかりとした音ではなく、こもった感じの音だと
緩んでいることが多い。
・サブフレームは緩んでいるほどではないが規定トルクで締めると締まる。
お店で販売した車輌は部品が長持ちするように組んだり、ひと手間かけて
整備サイクルを軽減したり、次回作業時もスムーズに出来るよう工夫もしている。
バイク選び
9月に入りお店も13年。
たくさんのお客さんに、来店してもらえるようになった?
ような気がするがそうでもない。
修理が多いだけ?(-“-;A
通常の走行で傷んでくるほど最近のバイクはやわではない。
(全然点検しなかったり、オイルや消耗品を交換し論外)
なぜこんなに修理が多いのか?
調子が悪いのでプラグ交換依頼を受けたPANIGALE。
インジェクターの配線が無茶苦茶。
O2センサーもフロントバンクとリアバンクが逆。
(リアバンクなのでOではなく、バーチカルのVが正解)
フルエキが入っていてもこれではノーマルより遅い。
なぜ?いびつな形になるかというと作業中にワッシャが
重力によって落っこちてるのに気づかないで作業を続けるとこうなる。
フライホイールをはめると裏側は全く見えないため、そのまま
組んでしまうとワッシャが削れ、最悪クランクシャフトが折れる。
一度分解した形跡があるのでメーカー生産時の作業ではない。
ほとんどの修理は個人売買や中古車屋で購入という車輌。
場合によっては命にかかわる内容もあるので購入時には
バイクを楽しく安全に乗るには何が必要か?
もっと色々と良く調べてから契約をするのが自分を守ることになる。
買った段階で上記のようなバイクでは楽しくもない。
「バイクってこんなものか」「ドカってこんなに壊れるのか」で
バイク離れは悲しいこと。
調子のいいバイクに乗ったら、調子のいいドカに乗ったら、
バイクはやめられない。
世界中のバイクが調子よく走るまでバイク屋は辞められない。(>▽<;;