クラッチあるある
店長は赤い彗星のように3倍の速度で仕事しているが
お店の時計も3倍の速度で進んでる?(@Д@;
DUCATIはタイミングベルトや乾式クラッチを採用しているので
国産バイクより診るところが多い。
ただ、最近はタイミングベルトからメンテが比較的フリーな
カムチェーンに移行したり、ベルトの使用交換距離が伸びたり
湿式クラッチの採用で診る箇所は減ってきたが整備性の悪さや
他の問題であまり整備時間は変わってない?(-“-;A ..
ただ、整備コストは下がってきていて特に乾式クラッチから
湿式クラッチはユーザーにはうれしい限り。
点検で入庫した1098Sはクラッチ板もクラッチハウジングも摩耗。
普通クラッチは、消耗して厚みがなくなるとと滑ってくるが
もう一か所減るところが外周にある” 12か所のツメ ”。
アイドリング時にカタカタ音がするのは、ここに隙間があるから。
(他にも、ドカドカエンジンの音はするが)
昔はハウジングも収まるクラッチ板もスチール製だったので
もう少し寿命はあったが減ってくるとアイドリング時の音は
カタカタというよりカンカンと甲高い。
そして、何より重い。
2000年くらいまでのスチール製クラッチハウジングはなんと1kg超え。
もちろん組み合わせるクラッチ板のベースもスチール製なので
クラッチ一式はかなり重い。
2001年あたりから採用されたアルミ製のハウジングはなんと460g。
回転するところにつくので当然、回す側のロスも減る。
現時点でハウジングが¥30000でクラッチ板が約¥45000するので
消耗品と呼ぶには微妙。
しかし、当時のワークスマシンなどはみなアルミ製でこのベルトみたいな
ものがかっこよかった。
回転するとアルミ製は花びらのように開いてしまうためスチール製にはないが
アルミ製にはついている。それだけ軽さのほうを優先している。
アルミ製のハウジングに、スチールベースのクラッチ板を使うとすぐ減る。
逆も同じで、スチール製のハウジングにアルミベースのクラッチ板を使うと
すぐ減る。
結構、その辺の中古車屋が販売したものは混在したものがよくあるので要注意。
DUCATIはレーサーの直結的なバイクだからレスポンスが良い分、走行毎に
整備するレーサーのようにメンテナンスが必要なのも、うなづける。
それを知らずに乗っていると、急に来るクラッチトラブル。
だから、お店には新品もあるが、イレギュラーなものにも
対応できるよう中古のクラッチもたくさんあるある。