2018.11.16
部品待ちも、つかの間。
やりたい作業が終わる前に部品待ち車輌の部品が入荷。

エラーコードを表示するので入庫したDIAVEL。
センサーの不良で入荷した部品の交換。

念のため、例のドレンホースを見てみると

思いっきり潰れてる。ラジエターホースの網目がくっきり。┐( ̄ヘ ̄)┌


取回しを変えてつぶれないように。
とくに、お客さまも警告ランプ以外問題なく走ってきたので
組立てエンジンをかけるとめちゃくちゃ調子が悪い。
アイドリング不安定、止まる、回転を上げるとマフラーから火が出る。
タンクを外す時に2個あるメーターのうち1個を取らないと
いけないのでエンジンをかけるには組み直す必要があり結構面倒。
センサーを変えて、エラーは出ていないのでまさかのタンクに水?
タンクをリフトさせるとガス欠?全然入っていない。

ガソリンを入れて、試乗に行くが症状は改善しない。
お客様に保管状況を聞くとガレージで雨には打たれていない。
問診をして、購入時から交換していないスパークプラグを交換。
パッと見ると消耗していないように見えるが

てんちょの顕微鏡撮影を出来るカメラで見てみると


パッと見ても新品のほうが太い(真ん中の円柱部分)

再度、試乗に行くと問題なし。
このプラグはNGK製で1本¥5000近くするのだが、
専用品で純正品としてしか買えない。(>▽<;
V4やDESMOSEDICIは4本?
他に部品が来た車両もじゃんじゃん進めるが予定のノルマが...(@Д@;


しばらく、閉店営業中は続きそう。
明日はレンタルモトクロスで朝が早いので今日のうちに寝だめしておかねば。
2018.11.09
別件の修理で入庫したが、リアブレーキパッドの残量がないので
追加で交換。

新品と比べるとこんなに差がある。



リアブレーキはあまり効いてしまうと後輪がロックしてしまうので
フロントよりかなり効力の少ないものが付いている。それゆえに効かない。
(たまに、エアが入っているわけではないがリアが効かないと相談もあるくらい)
ゴールドウイングヤアメリカンバイクのように重量や全長があり
リアにも荷重がかかるものはリアには大きなものが付いている。
ディアベルもやや大きめ。

小さいもが付いているバイクは効かない=あまり強くかけないで。
(スーパースポーツに多い)

こうゆうパッドの減りかたはリアブレーキペダルをギュウーと奥まで踏んでいる。
イメージ的にはパッドが減るか減らないか。真剣白羽取り?のように挟むだけ。
主にスポーツ走行の話で、公道では何が飛び出してくるかわからないので
ギュウーと踏む場合もあるだろうが、ロックしては意味がない。
急ブレーキをしていないのに、減るな~という場合は
よくあるパターンは、ブレーキペダルが高すぎる。
かけたつもりがなくても、足がすでに乗っかってしまっている。
軽くかけただけだが、バイクの出力なら軽く走ってしまう。
(もちろん燃費も悪いがわからないくらい)
これも、スポーツ走行での話だが、ステップにつま先立ちなら
引きずりは起きない。
(教習所では、こんなことは教えてくれない)
あとは、フロントブレーキを効率よく使っていない。
「止まらない~」って時にリアを強く踏んでも止まりません。
やっぱりフロントで止まります。
サーキットに行く人は別ですが、一般道でのフロントブレーキパッドの
交換率は低い。最近のフロントブレーキは効くので(バイクも軽い)
パッド交換するほど使うにはスピードが出てないと強くかけないと
減らない。
車と違い、バイクは前後独立しているので難しいですが
止まれなければ、スピードを出すことも出来ないので
リア以上にフロントを使えるようにマスターしましょう。
もうひとつおまけ
チェーンオイルもたくさん吹きつければ動きが良くなる?
潤滑されていていないより、潤滑されていたほうがいいですが
結局たくさんつけても遠心力で飛んでいってしまうので適量で。
シートカウルやホイールがベタベタになるのは付け過ぎ。
砂なども、こんなに付着してしまいチェーンのシールやエンジン側の
オイルシールを傷めることも。

チェーンオイルは後輪をグルグル回して「バァー」と吹くのではなく
大体120リンク前後なので、10リンクずつ「サァー」と1回吹いて
繰り返すこと12回。(10リンク×12回=120リンク)
(変態(=てんちょ)は1リンクずつ)

最近、キャリパーを磨かないとすまない習慣(=変態)が...


削り出しだっららボディもピカピ≧[゚ ゚]≦

2018.10.24
前回に続き、ドレンホーストラブル回避術?
知り合いのバイク屋?にDIAVELのエンジンがかからないと
相談がありライテックで面倒見ることに。

ポンプが作動していないので、タンクを外してポンプを外すと大量の水と
配線と接続部が腐食して断線したポンプが...

ここまでくると部品交換。設定がアッセンブリーしかないので痛い出費。

依頼されたバイク屋さんに連絡すると、以前もエンジンがかからなくなり
メーカー保証期間内だったのでポンプ交換をしてもらったことがあるとのこと。
新品はこんな感じ。

再発?
この謎を解くため調査開始!
やはり考えられるのはドレンの詰まり。
DIAVELはタンクカバー式なのでキャップ周りが通常のモデルと違う。


ドカの場合、新しいことをするとあまりいい結果が得られないことが多い。
複雑になればなるほど故障か所が増える可能性が高い。
いままでは、いかにシンプルにするか知恵を絞っている作りの
バイクが多かったが、最近はパーツ、ひとつ付けるのにネジを
4個も5個も付ける。(2個でいいんじゃね~ってとこ多い。)
ドレンホースも複雑化して色んなパーツが付いたフレームの間に押し込まれ

ドレンホースの分岐も複雑に。

さらにホースをたどっていくと出てきました。
ラジエターとフレームの間でつぶされていました。

たったこれだけのことで、止まったり、高い修理代になる。

ただのよごれた垂れ流しホースかもしれないが、キャリパーの締付ボルトや
ホイールナットと同じように大事な働きをしている。
最近はどこでもドカを売っているので、あまりやったことのない
バイク屋さんはタンク外したら必ず見てください。
15万とかするポンプを弁償することになる前に。
2018.10.24
どんなに、ばっちり納車整備しても、12ヶ月点検をしても
点検記録簿に書いてないところも見ないとDUCATIは完璧とは言えない。

点検記録簿に書いてない”落とし穴”がDUCATIには沢山ある。
だから、普通のバイク屋さんではそこまで見ていないことが多いので
買った後、調子が悪いか、その状態で気付かず乗っているパターン。
そのまま気付かず乗っていると15万近いパーツ交換なんてこともある。
そんな”落とし穴”だが結構つまらない単純なことが多い。
例えばタンクのドレン。
タンクにはエア抜きの穴とタンクキャップ周りに溜まった
水を垂れ流す穴が開いている。
写真だと上側の穴が溜まった雨水など垂れ流す穴で左側の
ゴムが付いているところがエア抜きの穴で下に開いている。
他の穴はタンクキャップ固定用。
センタースタンドなので右側に水が溜まっているが、
普通はサイドスタンド側(写真の上側)に溜まる。

タンクを整備で外して、整備後取りつけたときに必ず穴が通っているか見る。
ドレンホースがフレームやエンジンの隙間に挟まって潰れていると水が溜まったり
タンク内が真空になってガソリンが落ちない。(←そんな大事なもの)
圧縮空気で貫通しているか確認。
(勢いよく吹くと、モデルによってはホースが外れて大変なことになるので軽く)


エア抜きのホースは通っているが水抜きのほうが通っていない。
1098系はタンクにニップルがついているので外してみると...



詰まっている(; ̄ー ̄A
穴小さすぎ。ドリルで開け直し。それだけ、ここに水やら埃がとおている証拠。

ホースが潰れているとかの問題じゃない。
圧縮空気がなくとも簡単にチェックできるので専門店で購入していない車輌は
要チェック。
タンク側からパーツクリーナーなど吹くと


貫通していればホースから注したものがが出てくるはず。

バイクの下側にはホースが何本かあるのでどれがドレンか確認してチェック。
(エアボックスのドレンホースとか冷却水のリザーブホースとか。
これらも貫通しているのが正しい)
ここが詰まっているとタンク内に水が浸入し
フューエルポンプがこんなことになると

15万近い出費に...(@Д@;