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2006.12.04

もてぎへの道  ST600編

2日目(土)
モテギロードレース選手権の最終戦になる
レースが耐久だ!
土曜が600ccベースの200km耐久。
日曜が250ccベースの250km耐久。
まず、初日はライテック レーシングから
1チームがCBR600RRでエントリー。

朝早くからレースの進行が始まる。
気温が上がらず、朝のフリー走行の
開始直後に転倒してしまった。
プロダクションタイヤは冷えていると
全くグリップしないのでスリップダウン
してしまったのだ。
メディカルセンターから呼び出しがあり
(一応、監督なので)医務室へ。
ライダーが足首を痛めてしまい
ドクターストップ!3名で登録していたが
2名で出るしかない。
だが、マシンがレッカー車で戻ってきて
愕然。かなり損傷がひどく直せるか
わからない状況で、この後すぐに車検があり
予選も始まってしまう。時間的にも厳しい。
しかし、ここで何もせず諦めるわけにはいかない。
まずは損傷箇所をチェック。右側に転倒していて
ハンドル周りとステップ周りが激しく壊れている。
位置のずれたハンドルを直しブレーキレバーを
交換。マスターシリンダーが削れてブレーキオイルが
漏れているところがありココがどうにも直らない。
スペアでZXR250用のマスターがあったが
ST600はレギュレーションでノーマル以外に
変更が不可なので使えない。落ち込んだ
2人の若いライダーに気合いを入れ
スペアを持っている人を探せ~!と指示。
その間にステップを修復。こっちの損傷もひどく
フレームにネジで固定する部分がもげていた。
社外品のため部品調達は難しい。ノーマルもなく
どうするか...ないものは作ればいい!
壊れたステップホルダーは6ポジションの
ベースプレートで何とかコレを加工することにした。
ドリルとグラインダー(耐久には必需品)を使って
早速加工。(←普通はやらない...)

ホルダーの穴の開いてないところを使い
フレームに固定する部分の穴を開け直す。
6ポジションなので12箇所も穴が開いてるので
プレートをひっくりかえし、うまく穴を逃げ
フレーム取付の8mmボルト固定の穴を開ける。
そのあとフレームに干渉する部分をグラインダーで
ひたすら削る。もうすぐ予選が始まる。
ブレーキのマスター部はなんとニッシンの関係者が
近くのピットにいて、まるまる一式貸してくれた。
加工したステップホルダも装着するとピッタリ!
(左右でステップの位置は少しずれるが...)

何とか完成し予選と言いたいところだがその前に
車検場に。車検場のスタッフは修理されたCBR600RRを
見てビックリ!
オフィシャル「直ったんだ...」
予選も残り10分。これを1周でも走らないと
決勝に出られない。慎重に走りきり無事決勝に出られることに。
気を抜くことなくそのまま200km耐久スタート。
決勝もトラブルなく走りきったが燃費が予想以上に悪く
予定外のピットインの時になんとチェッカーが出てしまった。
ピットロードでゴールと波瀾万丈な一日だったが
学んだことも多かった。
翌日はQ耐 !!2台体制でどこまでやれるか!