Home > 9月 22nd, 2017
2017.09.22

納車整備

ライテックの中古車は15か月保証。
そのために出来ることを納車整備できっちりやる。

一般的にはガソリン入れて、エンジンオイル交換して、
バッテリー充電して、空気圧見て、チェーン調整くらいだろうか?

前の所有者がしっかりメンテナンスしていればそれでも走るだろう。
しかし、そのバイクでサーキット全開走行は出来るだろうか?

全ての人がサーキットに行くわけではないがライテックでは
そんなハードな走行も踏まえて、バイクの持っているパフォーマンスを
しっかり発揮できるよう整備すると15か月保証はちゃんとクリアできる。
販売した時の距離や年式で劣化に差が出るため現在は15か月としているが
新車と同じ24か月保証も出来なくはない。








12ヶ月点検+油脂類交換+ドカ特有の整備。
それに加え、メカニックの経験と腕が見せ所の整備が
バイクの良し悪しを決める。

ドカでは比較的多いクラッチレリーズ周辺のオイル滲み。

Oリングも切れていた。

レリーズからのオイル漏れが多いのだが、ロッド側からのオイル滲みも多い。

どちらも少量のオイル滲みなので判断がしにくい。

クラッチオイルタンクのオイルの減少もなく、ロッドを抜いたら
滲んできたオイルがロッド手前まで来ていたのでロッドOリングの交換。
(このOリングは消耗品と思っていたほうがいい。常時在庫中)

全てオイルや汚れを落とし組み直す。
きれいにしておけば、次回何かあった時も的確な診断ができる。


このような症状で入庫する車輌も多く、聞くと購入して1週間とか
間もない車輌が多いのが現実。

増し締めも、ほとんどのボルトに工具を当てる。
メーカー製造時から外していないところはあまり緩むことはないが
人がいじったところは逆に緩んでいることは多い。

【ライテックで点検時に結構緩んでいるうれしくないベスト3】
・916シリーズ ハブセンターナット
ホイール側は見やすいので気にかけられるがスプロケット側は
リアスタンドをかける側なので点検でも見落としがち。
10台中8台は結構な、ゆるさで緩んでる。(構造的に定期的な締め付けが必要)

・全車サイドスタンドホルダボルト
年式の経つモデルは車種関係なく多い。スタンドを上げたときに
パタンとしっかりとした音ではなく、こもった感じの音だと
緩んでいることが多い。


・サブフレームは緩んでいるほどではないが規定トルクで締めると締まる。

お店で販売した車輌は部品が長持ちするように組んだり、ひと手間かけて
整備サイクルを軽減したり、次回作業時もスムーズに出来るよう工夫もしている。