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2018.04.07

エキセン”トリック”?

996のリアブレーキパッドの交換。

キャリパー固定ボルトがスイングアームと接触?
工具が入らない( ̄Д ̄;;

解明していくと

リアのエキセントリックハブの取付位置が真逆。

正解はこうだ!(916シリーズはこれで正解だが車種により逆の場合もある)

両持ちスイングアームはチェーン調整の時に調整ボルトを真後ろに
引くことで張りを調整するが片持ちスイングアームの場合真後ろに
引くことが出来ない。そのため、ハブの中心点から偏芯したところに
後輪軸があり、ハブ自体を回すことでチェーンを張ることが出来る。
(軸の位置によって車高が変わるので、レースなどシビアに管理するために
車高調整が出来るが街乗りではあまり影響はない。)

どうしてこうなったのか?
通常は真逆だとキャリパーボルトなどが干渉するため真逆に出来ないよう
キャリパーホルダーの固定穴とスイングアームから出ていピンで動く範囲を
制限している。

エキセントリックのため、キャリパーホルダーの穴は長穴で
端から端まで180°くらいの範囲でそれ以上ハブが動かないようになっている。

なぜだ!?一体どんな”トリック”を使ったんだ?
そんな時は再現ドラマのように検証。
エキセントリックハブをゆっくり回していくと、
まわる~♪まわる~よ♪ ハブはまわる~♪ (時代 中島みゆき調)

なんと、360°回ってしまうではないか!

モヤモヤが残るがキャリパーサポートも無事定位置に来たので検証終了!

国産バイクでもエキセントリック方式を使っている車種もあり
KawasakiのGPZ900Rなどはリアの車高を上げるほうに回して
ケツ上がりのフォルムを楽しむ定番カスタム。

車体周りのいじる場合は、静止状態での干渉確認だけではなく動作状態も想定して
ハンドルを切る、サスペンションを作動さる、ブレーキをかける等、走る前に
外装品やブレーキホースやハーネスが干渉しないか確認が必須!

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