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2020.03.06

サスセッティング

ライディングに興味のある人はDUCATIスーパーバイクを
選択することが多い。

なぜなら、ライダーの高い要求に耐え、対応できる作りをしている。

ライディングに興味がある=走って楽しさを求める。
走る楽しさ=スピードではないが、motoGPライダーのように
華麗に走りたいのは本望だ。

直線は誰でも簡単に走ることは出来るが
バイクは曲線(カーブ)の走りが、他の乗り物と違う。

スキーやサーフィンのように、つねに転倒と背中合わせで
止まっているだけでも、倒れてしまう難しい乗り物。

その分、思い通りにカーブを駆け抜けた時バイクの虜になってしまう。

ただ恐る恐る乗っているライダーや、まだ思い通りに出来ず
悩んでいるライダーも多くいる。

明日、急に思い通りに走れることはないので、走り込んだり練習は大事だが
走るヒントやきっかけは急に見つかることもある。

もちろん、何もしなければ変わらない。
ちょっとしたアクションで流れが変わる。

前置きが長くなってしまったが、DUCATIはパワーもあり
グリップ(最近で言うところのトラクション)するエンジンなので
車体のセットアップがカギを握る。

DUCATIは前後サスペンションはフルで調整できる。
プリロード(バネ)の調整もダンパー(オイル)の調整もできる。

ダンパーはマイナスや3mmの6画レンチで簡単にできるが
プリロードは回すのは少し面倒なのであまりいじられていない。

特にOHLINSのフロントはアルマイトもかかっているので
回すのに躊躇する。今までは紙テープなど巻いて
傷つかないようにしていたが何度もやるのはちょっと

満を持して登場した樹脂製プリロード調整ツール

SHOWAや電子制御サス1199などは対応していないが
14mmと17mmの2種類が登場。

樹脂なので結構グリグリやっても大丈夫。
お店で販売する中古車も初期設定にするとき重宝してます。

対応する工具はソケット・メガネ。

お店ではT型にして

1回転回すだけで、走りが大きく変わる可能性がある。
難しく、考えず、回しやすいのでじゃんじゃん回そう!
えっ?どっちに回す?

左に1回転回す→走る→右に2回転回す(最初の位置から右に1回転)→走る。

ポイントは
・調整時に何回も回さない。
・同時にいろいろ調整しない。(ダンパーやリア)
・頭がこんがらがったら初期設定に戻す。

もちろん、基本整備が出来ていての話。
空気圧・チェーン調整等

motoGPライダーもセットアップあってこそ、あの走りなのだ。
(開幕待ち遠しいがコロナウィルスの影響で、motoGPクラスは
カタールGPは中止で、タイGPも延期)

2020.02.29

エア抜き

DUCATIの片持ちスイングアームモデルのリアブレーキは
よくエア抜きが必要なケースが多い。

普段、知らず知らずのうちに足がのっかてるケースや
前よりリアを強くかけたり(前ブレーキをもっと使ってください~)
キャリパーがオーバーヒート気味でエアが発生。
もともとの位置から

マフラーに当たるくらいまで踏み込めるくらいエアが混入。
当然ここまで踏んでも効かない。

もちろんそのままではエアは抜けない。
片持ちスイングアームモデルのキャリパーはほとんど
下側についているのでエア抜きを一生懸命やっても
残念ながら抜けない。

そうゆう状態になったら、キャリパーを外して上側に持ってくる。

なかなかPANIGALEのようにブレーキホースに余裕のある
片持ちモデルは少ないので難しい場合もあるがとにかく上側にする。
もちろん、ディスクプレートがないので同じ厚さのダミーをつけて。

これでエア抜きをするとすぐに抜ける。
エアが入っていなければこれくらいしか踏み込めない。

2020.02.13

マシン作り

motoGPのテストも終わり、そろそろ開幕モード。

我々も、マシン作りが急ピッチで進む。

といっても、このバイクで今シーズンを戦うわけではない。
もう、レースでは1000cc以下の996や998で1198、1199に挑むのは
厳しくなってきている。

そしてV4Rの登場により、ますますペースが上がるのは間違いない。

996Rから外したパーツは、そのV4Rに装着するため。

カウルのデザインも決まり、開幕が待ち遠しいが
やることは山ほどある。(@Д@;

2020.01.20

俺のイカフライ弁当?

今日は12時から予約が入っていたがエンジンがかからず遅れるとのことで
他の作業をして13時になったので昼食を済ませておこうと弁当を温め
ソースをかけた瞬間、遠くからツインエンジンの音が...
サクサクっと作業を終えてから、お昼にしようとふたを閉じた。

今回は1299PANIGALEのプラグ交換。

お客様のほうで、リアバンクは交換できたが
フロントバンク側は断念とのことでフロント1本のみの作業。

フロントはラジエターを外さないとプラグ交換はできない。
しかし、1299PANIGALEはものすごい熱量ですぐに
ラジエターキャップは開けられない。冬なのに扇風機を出し冷やして作業。
プラグの交換が終わり、ラジエターを装着し冷却水の補充?
相変わらずカウルが邪魔して入れずらい。ここから入れてくださいと
言わんばかりに穴が開けられているがカウルのでっぱりでこの穴が使えない。

サブタンク側にも開けてくれよ~

ちょび、ちょびとエンジンオイル以上に時間をかけていっぱいになったら
エンジンをかけてエア抜き。量の確認をするためまた、冷却待ち。
カウルをつけるだけになってもここからまた時間がかかる。
クイックファスナーだったら...

ようやく、すべての作業が完了するころにはすっかり日も落ちていた。

こんなに、小さいパーツを交換するのにちょっと時間がかかり過ぎる。

スパークプラグはラジエター取らずとも外せるように設計してもらいたい。
でないと、俺の、俺の、俺のイカフライ弁当が~
カチカチになる?|||(-_-;)||||||

2019.12.27

使命

今年中にやらなけれべならないことが、たくさんある。
が、どうしてもやらなきゃならない使命が、ある。

PANIGALE V4SにAKRAPOVICのフルエキ交換。(V4Rと同時進行)

相当、ぎゅうぎゅうに詰まっているので作業も思った通りには進まない。

だが、装着前にやらねばならぬことがある。
装着したら性能の差はわかるが、どれだけ軽量化したかは全く分からなくなる。
バイクの動きが変わるのでわかるが、何グラムいや何キロ軽くなったかまで
知りたいところ。

装着前と装着後の計量は重要な使命なのだ。
装着前に付いていたノーマルマフラー一式。

重くて1回では測定できないのでまずはサイレンサー。

これだけで7㎏!ぉお!!(゚ロ゚屮)屮

エキパイやヒートガードなども7㎏。箱が1㎏あるのでサイレンサーと合わせると
合計13㎏!

そして、装着するAKRAPOVICチタンフルエキゾースト。

軽いので1回で計量。なななななんと7㎏。箱が1㎏だから
全部で6㎏と純正より7㎏も軽い!

馬力も上がって、軽くなった時、本来のパフォーマンスを発揮するので
重量の違いを知ることは重要なのです。

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