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2018.12.04

過信

今日は午後から整備主任者技術講習。

国産4メーカーから講師が来るので外車はないが
現在の2輪の”流れ”みたいなものは大体足並み揃っているので
他メーカーでも参考になる。

前半は座学なので眠くなるような話になりがちだが
そこは講師も興味が湧くような話を用意してくるので
結構、楽しみだ。
ここ数年は電子制御が主流でメカニカル的なものは少ない。
というか出切った?

後半は現車を使って故障診断が主な内容になってくるが
この辺も電子スロットル(ワイヤーなし)、クイックシフト
(アップもダウンも)とメカニックの出番なし?的な装備の話。

今年から義務化のABSも当たり前の装備になってきたが
「ABSがあるから大丈夫」なんて過信してはいけない。

ABSがついていても、突然目の前に何か飛び出して来たら止まれない。
という話ではなくて
ABSもちゃんとメンテナンスしないと作動しない。

といってもABSユニットは基本非分解。
(各年式のユニット。どんどん小さくなってきている)

じゃあどこをメンテナンスするかというと普通にブレーキオイル交換。

普段は分解することのないアクチュエーターも用意してくれた。


とにかく小さい部品で構成され異物厳禁と言わんばかりに
小さい部品に”ちっさい”メッシュフィルターが

ここをブレーキオイルが通過するのだが
真っ黒でドロドロ?透明感がありサラサラ?
想像しただけでも、汚いオイルは通したくない。
当然、汚れるだけでなく作動にも影響が出る。

車検制度が変わり、12ヶ月点検をせずとも車検は通せるが
車検=整備ではない。定期的なブレーキオイル交換や
ゴムを使ったホースの交換で本来の性能を維持してこそ
各装置が正常に作動するのでやはり我々の出番か?(←過信するな(-“-;A)