2018.06.22
朝一で、バイクを押すと
コクコク異音がすると来客。
押してもあまりしないので
前後スタンドで浮かせて
車輪を回すとミクロな
コクコク感がする。
片持ちスイングアームのスプロケ側の
ナットを手で回すと回る (@Д@;

スタンドから降ろし、リアを浮かせると
まだコクコクとミクロなガタツキを感じる。
ホイールが側のナットを手で回すと
回らないが工具で回すと軽く回る。
片持ちスイングアームを点検すると
7割くらいの車輌のスプロケット側の
ナットは緩んでいるがホイールが側は
締まっているので、そうゆうバイクは
バイク全体を点検したほうがいい。

一体どれくらいの車輌が緩んでいるか
調査してみたい。
(ホントに緩んでるのは手で回るので)
【対象車両】 DUCATI 片持ちスイングアーム
(1098や1199などの大径シャフト(ギザギザのナット)は
締付トルクが230Nmなのでほぼない)
・sbk 748/848 /916/996/998
・M796/M1100/M1100evo
・Monster S2R/S4R/S4RS
・StreetFighter848
・HyperMotard 796
・MULTISTRADA 1000/1100
リアホイール側ナット
(締付トルク 176Nm 使用ソケット46mm)

スプロケット側ナット
(締付トルク 156Nm 使用ソケット41mm)

定期的に点検したり、してくれるお店に
出入りしていれば大丈夫ですが
通販や専門店以外で購入した車両は怪しいです。
2018.05.12
今日もたくさんのお客さんが整備に来店。
ストリートファイターはオイル交換とクラッチレリーズ交換

748Rはストンプグリップとスポンジシートでホールド性をUP



CBR900RRはフロントアクスルをクロモリシャフトに交換。


1199PANIGALE Sはクラッチのプッシュロッド部からのオイル漏れ。


プッシュロッドオイルシールが破損しているためシール交換には
エンジンおろしてクランクを割らなければ交換出来ない。

エンジンオーバーホール時期でもないので
スペシャルワンオフパーツでしばらくモニタリング?
(テスト中のため企業秘密?)

他にもチェーン調整でわざわざ都内からもご来店。
なぜ、ライテックでチェーン調整( ̄ー ̄?)
最寄りのバイク屋に工賃聞いたら1万円!
さぞかし、美味しいコーヒーが出る?ヘ(..、ヘ)☆\(゚ロ゚
プロフェッショナルな1万円のチェーン調整受けてみたい!
そんな?プロフェッショナルな店もあれば次元を超えた?
プロフェッショナルな店もある。
最近、カウルの取付に多いプラスチック製のパーツ。

全然、違うパーツで取付されているっていうかそれすらまともについていない。
(真ん中のピンの向きが逆なので付くはずがない)
ちなみに正解はこっち(いずれにせよ純正じゃありませんが)
反対側は”なんじゃこりゃー!!”(゚ロ゚屮)屮

どうゆうこと?こんなピン見たことな...くない。
どっかで見た。どっかで...
はっw( ̄Д ̄;)w 使っているものは合ってる。
合ってるけど、合ってるけど、向きが逆。

これを戻すのは、カウルを外す必要がある。っていうかどうしてこうなる?
裏から入れるって...
正解の向きはこっち。

プロフェッショナルなバイク屋の見分け方教えます~
2018.04.18
遠方のお客さんからの問い合わせで、始動不良の原因について
メールでやり取り。現車確認が出来ないため、お客さんからの状況と
過去の事例やデーターをもとに想定されるであることから回答。
はじめは、始動不良時の状況だけの情報だったのでそこから想定される
原因を回答。車輌は916。
フューエルポンプを作動させるリレー。

しかし、次の回答で一変?
走行は6万キロ。年式も20年近く経過。
いつも、現車のない故障診断はイッキュウさんと協議?するのだが
一級整備士曰く「リレーは全部交換したほうがおすすめ!」
始動に関連するリレーは他にもあり、よくでもないが出やすいものはストック。

これにウインカーリレーが入って916系は5種類。
(ウインカーリレーは高くてあまり壊れない?)
部品自体がダメな場合は、当然修理ではなく交換的なパーツ。
ちょこちょこ品番変更があるので適度な在庫が難しい。
品番変更の場合、さらに良くなるものもあれば、コストダウンで
変わるものもある。(他車種と共通化とか)
また、リレーと思わせておいて接触不良なだけな場合もある。
古いモデルのスターターリレーにささるスタータースイッチから来る配線は
抜けやすい!”ぐにゅ”ってささるだけで、パチンとはまるツメがないので
抜けやすい。

症状的には「さっきまで普通にエンジンがかかっていたのに、急にかからない。」って場合は怪しい。
抜けやすいカプラーとリレーをタイラップで止める対策は施したい。

キャブレターのころの、MONSTERやSSでも同じ方式。
大体このリレーは、バッテリーケースわきに付いているのでベルト交換の
整備などでバッテリーケースを外した時にも陥りやすいのであまりドカを
さわったことのないバイク屋さんは気を付けて!
2018.04.09
先週から途切れ途切れのオペ?

大物はOHLINSレーシングフォーク・マグネシウムスイングアーム
カーボンタンク・テルミニョーニ54φフルエキゾーストを996Rから
外して998Rに装着。
もちろん、通常のコルサパーツはそのまま付かないが
もともとストリート仕様の996Rに付いていたのである程度は
そのまま加工なしで取付。
レーサーはメインキーなんてないのでカーボンタンクの装着は
メインキーの移設から。

キーはシートの下に移設。これが一番大変かと思ったがステーも
配線も996Rからの流用なのでスムーズに移行。

レーシングフォークとマグネシウムスイングアームもボルトオン。


スイングアームはシャフトが錆びていて抜くのに手こずり、もう一つの難題が。

本当は専用のカーボンチェーンケースが付くのだがストリート用の
カーボンフェンダー一体のチェーンケースが希望でステー製作や
フェンダーのカットが思ったより時間を要した。
その代わりしっかりついた。

マフラーも問題なく装着。

大きな作業はほぼ終了。
最終チェックと試走は休み明け。

といっても明日は個人レッスン?

2018.04.07
996のリアブレーキパッドの交換。

キャリパー固定ボルトがスイングアームと接触?
工具が入らない( ̄Д ̄;;

解明していくと

リアのエキセントリックハブの取付位置が真逆。

正解はこうだ!(916シリーズはこれで正解だが車種により逆の場合もある)
両持ちスイングアームはチェーン調整の時に調整ボルトを真後ろに
引くことで張りを調整するが片持ちスイングアームの場合真後ろに
引くことが出来ない。そのため、ハブの中心点から偏芯したところに
後輪軸があり、ハブ自体を回すことでチェーンを張ることが出来る。
(軸の位置によって車高が変わるので、レースなどシビアに管理するために
車高調整が出来るが街乗りではあまり影響はない。)
どうしてこうなったのか?
通常は真逆だとキャリパーボルトなどが干渉するため真逆に出来ないよう
キャリパーホルダーの固定穴とスイングアームから出ていピンで動く範囲を
制限している。
エキセントリックのため、キャリパーホルダーの穴は長穴で
端から端まで180°くらいの範囲でそれ以上ハブが動かないようになっている。


なぜだ!?一体どんな”トリック”を使ったんだ?
そんな時は再現ドラマのように検証。
エキセントリックハブをゆっくり回していくと、
まわる~♪まわる~よ♪ ハブはまわる~♪ (時代 中島みゆき調)
なんと、360°回ってしまうではないか!
モヤモヤが残るがキャリパーサポートも無事定位置に来たので検証終了!
国産バイクでもエキセントリック方式を使っている車種もあり
KawasakiのGPZ900Rなどはリアの車高を上げるほうに回して
ケツ上がりのフォルムを楽しむ定番カスタム。
車体周りのいじる場合は、静止状態での干渉確認だけではなく動作状態も想定して
ハンドルを切る、サスペンションを作動さる、ブレーキをかける等、走る前に
外装品やブレーキホースやハーネスが干渉しないか確認が必須!