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2020.06.09

使用限度

バイクの消耗品は基本的には製造メーカーの指定する”数値”で交換するが
使用条件によってはそれは当てはまらない。

バイクのタイヤは4輪用より高いので、出来ることなら長く使いたい方も多いが
”使用限度”での交換は基本、通勤や通学など”足”として使っているときの目安。

ライディングを楽しむためにバイクに乗っている場合の使用限度は違う。
スポーツ走行やサーキット走行では使用限度までは使わない。

タイヤは溝の残量で判断するが、グリップが落ちたり
偏摩耗してハンドリングに問題があれば溝があっても交換。

溝があっても、ひび割れがあれば交換。

他にブレ―キパッドもまだ残量があるといってギリギリまで使う方もいますが
そこまで使うとブレーキの他の部分に影響が出てきます。

ベースの部分の差があるくらい摩耗しているがパッドは
見るからに違う色になっている。

摩耗して厚みが薄くなると、当然ディスクプレートの熱はブレーキパッドを介して
キャリパーのピストン、キャリパー本体、その中に入っているブレーキオイルまで
伝わりやすくなる。ブレーキオイルの劣化やエアの発生が厚みがあるものより
進行しやすくなる。

また、パッドが減るとその分キャリパーのピストンが出ることになり
車輪の回転方向にディスクプレートによって引っ張られやすくなるので
ピストンの動きにも影響が出る。

そして、パットそのものが熱により変形してブレーキをかけていなくとも
ディスクプレートを押すことになり、引きずりや、急激な摩耗を引き起こす。

新品はバックプレート同士を合わせても隙間はないが

摩耗したパッドは向こうが見えるくらい反り返っている。

ライディングを楽しみたい場合はペースアップやタイムアップを
目標にしていると思うので以前の走りを超えるためには
走れば走るほど消耗するものを出来るだけ最初の状態に
維持し続けること。
ブレーキパッドも半分減ればブレーキレバーの握りも増える。
サスペンションのオイルも劣化してくれば、サスペンションの動きも変わる。
その分、いつもの反応が遅れたり、違う動作が必要になったりする。

「いつもと、違うな」と思った時が、交換時。

通勤や通学でもライディングを楽しみたい場合は
サーキット走行やスポーツ走行と考え方は変わらない。

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