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2007.05.28

週末の出来事

この週末は日誌をサボっていたわけではない。
出掛けていたわけでも具合を悪くしていたわけでもない。
真面目に?仕事をしていた。
ただ予想外の出来事が多かっただけだ...
修理も純正部品の交換であれば時間が読めたり
作業経験があればスムーズに段取りが出来る。
故障やトラブルは予定の時期に壊れることはない。
(事前に点検すれば防げることもある)
だからこの仕事は想定外の出来事にいかに
早く・確実に対応できるかが腕の見せ所だ。
金曜の午後から予想外の週末に突入していく。
ドゥカティのエンジンオーバーホールでシム調整。
(バルブクリアランス調整)
通常はバルブ1本に1個のシムなので水冷の
ドカは8個(4バルブの2気筒)だがデスモ機構では
1本につきバルブを押す側のシム1個、戻り側のシムが1個
合計2個なので結局16バルブのバイクと同じ数だけ
調整が必要になってくる。
押す側のシム(ちなみに1個¥819) 測定用工具の真ん中のパーツ

戻す側のシム(ちなみに1個¥2341)
たまに珍しく厚さが明記されているのだが...
測定したら厚みは3.55mm?やはりイタリアン...


そして静まりかえったピットでせっせと調整。
バルブクリアランス調整はカムシャフト(ドカはロッカーアーム)と
シムの隙間をメーカーの指定する寸法に合わせる作業。
隙間がなくても、ありすぎても不調の原因になる。
例えばドカの押す側の設定値は0.16~0.18mm。
0.12mmの隙間でシムが2.55mmの場合は
2.50mmのシムに変えると0.17mmになり規定値内に入る。
しかし!0.14mmでシムが2.55mmの場合
2.50mmのシムを入れると0.19mmと規定値外になってします。
メーカーから出ているものは0.05mmの間隔なので
規定値に合わない場合は近いものを削る作業をする。
0.14mmでシムが2.55mmの場合2.53mmまで削れば
0.16mmの隙間で規定値内に入る。
これが予想外に時間がかかるのだ。
気が付いたら空は明るい(←土曜の朝)
土曜はガンプライダーSさんがおまんじゅうの差し入れ。
なかなか口にしたことのない食感だ。

そのあと納車整備とHIDランプの取付打ち合わせして
またドカのエンジン組み立て。

組み上がったシリンダーヘッド。カーボンスッキリ!

さらに組み立ててエンジン搭載!ここからは早く進むはずが...


そしてまた想定外の修理車が入庫...

そしてすでに入荷したエンジンちゃん達のパーツ3台分...
エンジンも分解、組み立ては想定できるがカーボン削除や
ガスケット剥がしの時間は想定できない。掛ければ掛けるほど
いい仕事が出来るものはやっぱり想定外~なのだ。

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