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2010.05.10

モンスターマシン 後編

昨年はパーツの開発やカスタムでバラバラな時間が多かったので今年はほぼマシンも完成の域に来たので走り込むつもりだったがマシンも人間も未完成であることを認識させられる走行になった...

いつもは睡眠不足で望む走行も今回は4時間半ほど睡眠が取れたのでまあまあのコンディション。連休明けの平日という事もあてピットには10台ほどのマシンでガラガラ。

いままではあまりセットアップを大きく変えなかったが今回はハンドルを少し絞り、シフトチェンジがしやすいショートレバーに変更し、サスペンションのセットも少し変えてみた。昨年の走行ではなかなか接地感が得られずコーナー進入時にフラフラと不安定な状態が多く安心して倒し込みが出来なかった。そのためコーナー手前で減速しすぎますます不安定な状態でコーナーに進入していた。とにかく今回は”高回転キープ”を目標にいよいよ1回目のコースイン。ブレーキング時にもレバー操作に集中できるようシフトダウンもアクセルをあおらずスリッパークラッチの特性を活かしガンガンシフトダウンするつもりで1周の慣熟走行でコース・マシンコンディションチェック。ショートレバーにした分、操作がやや重く感じるがシフトアップ時のストロークも小さくいい感じ。絞ったハンドルもストレートでは伏せやすい。最終コーナーを立ち上がり全開!シフトインジケーターランプがつくまで全開!

GPマシンと同じ液晶パネルのバーが一気に15000rpmまで!オーバーレブで若干失速。いいタイミングでシフトアップしないと全開にしても逆にロスだ。4速全開で1コーナーへ。いつもは1速落としの3速でコーナーに入るが今回は2速落として2速でコーナーへ。いつもより回しているから当然スピードも高い。1コーナーが一気に迫る。いつもは1速落とが2速落としなので間に合わない。焦って痛恨のシフトミス。
ギアを見失いクラッチを切りコーナーイン側へ回避。このあとも数回ミスるが段々全開シフトアップも
タイミングが取れいつもより1速低いギヤでのコーナーリングも噛み合ってきた。
この日は気温が30℃あり、路面温度も58℃。15分も走行すると..._| ̄|○、;’.・

全開モードはいままでの走りと別世界。13000rpmと15000rpmでシフトアップするのでは全く違うバイクだ。この2000rpmの差は数字以上の差だ。この差を使えるライダーは大型免許を持っているだけでは難しいだろう。経験と体力は必要だ。そしてマシンもノーマルのままでは、かなりコーナー手前でアクセルオフが必要だろう。カスタムしたbremboレーシングでも後半は厳しくなってくる。
本当にカーボンディスクが欲しくなってくる。ブレーキオイルもマメな交換が必要だ。これだけパワーが出ていると走行毎に綿密なチェックやクラッチの清掃、オイルの交換が必要だと思えてくる。しっかり整備しても、走り出してちょっとでも気になることやいつもと違う感じがしたらすかさずピットに戻って目視でチェックするくらいでないと重大なトラブルになると感じるくらいヤバイマシンだ。買ってからはこの走行まではあまり思わなかったが「とんでもないものを買ってしまった」という気になった1走行目。しかし2回目の走行で走り込むと今まで気になっていた車体の不安定な感じが全くない。1コーナーの進入や130Rで倒しこむと”ユラユラ”していたが攻めれば攻めるほど走りやすくなってくる。いままでは走れないからサスをいじったりしていたが実は限界点がかなり高いところにあるのでサスをイジっても攻め込まなければ効率よく乗れないことがわかった。
昔?、初めてのDUCATIで916SPSを買ったときもそうだったが攻めれば攻めるほど走れ逆に普通?に乗っていると効率よく走れない。
まだ、純正タイヤの限界点がまだ掴めていないので限界点探しはまだまだ走り込みが必要だ。

この”モンスターマシン”をしっかり走らせるには”強靭な体力と定期的な整備”は不可欠だ。