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2010.03.18

誤解

一般の車検でも、レースの車検でもバイクにオイルが付着していたら
直してあったとしても漏れているんじゃないかと疑うのは当然の事だ。
みなさんもバイクを洗車したり、磨いたりしているときにオイルが付着していれば
拭き取るだけでなく、オイル漏れしてないか気になるはず。
通常は漏れるとすればオイルの入っている部位。
おおざっぱになるが
エンジンオイル→エンジン・オイルクーラー
冷却水→ラジエター・ホース
ブレーキオイル→マスターシリンダー・キャリパー・ホース
サスペンションオイル→フロントフォーク・リアサスペンション
ガソリン→タンク・キャブレター・ホース
が主なところだ。
上記箇所で漏れていればおおよそ、パッキンの交換やホースの交換になる。
ラジエターホースなどはバンドを増し締めすれば止まる事もある。
紛らわしいが滲んでいたりすると思われがちで、滲んでいない所がある。
それはキャリパーのブリーダー部だ。(これもちょっと滲んでる)

ブレーキの整備でブレーキオイルを抜いたときや交換するときにオイルを抜く場所だ。
ブレーキだけにシビアな部分だがこの”ブレーキオイル”ってやつは厄介で
塗装面を侵してしまうシンナー?みたいなオイルなのだ。
当然、ブレーキの効きに影響があるのでオイルが滲んでいるとついつい締め付けて
しまう部分だが構造上パッキンはなくこのブリーダーとキャリパー本体が直接接触して
密封するので締め付けすぎるとキズが付き逆にオイルがとまらなくなってしまう。
bremboでもこの件について紹介している。
斜めの部分の先のところが銀色になっているのがわかるだろうか?
こことキャリパー側が当たっている。(これは締めすぎたのだろう)
丸い穴を通って外に排出される。

普段はここでオイルは止まっているがオイルを抜く時緩めると
ネジ部にも若干だがオイルが流れていく。当然締めてもブリーダーの中に少量のオイルが残る。
それの少量のオイルたちが走行したり、しばらく保管しておくと滲んでるかのように見える。
店長の芸術的図解で解説しよう!(; ̄ー ̄A
普段の状態(ブリーダーが締まっている)当然オイルは出てこない。

ブレーキメンテでオイル交換でブリーダーを緩める。斜め部分に隙間が出来てブリーダーの中を通り排出される。(誰だへんなこと考えてるのは?(・・;))
このとき、ブルーダーとキャリパーの間にオイルが流れていく。

オイル交換が終わり再び締めて斜め部分がオイルを止めるがネジ部とブリーダーの中に若干オイルが残っているのだ。

走行するとキャリパーの熱や走行風で流れて来たりするのでライテックというか全国のバイク屋さんは
”こより”というなのスーパー工具を製作する。(ティッシュ丸めるだけ)それでブリーダーのオイルを吸い取りオイルが付かなくなるまで吸い取るのだ。


通常のbremboは赤いペイントがしてある。

レーサーなどは現場で”こより”作ってチューチューとしている時間なんてないのでこんなになってしまう。

市販車はキャリパー自体塗装してあるものもあるのでしっかり脱脂しないと塗装がふやけてくる。
以前からずっとにじみが気になるという方は誤解かもしれないのでちょっとお試しを
(斜めな部分にゴミかんでる場合もあります~)
えっ?なんでバイク屋みたいなこと書いてるかって?最近、バイクネタ少ないんで...って言うか
明日は思いっきりホビーネタなんで(-“-;A …